芸歴40年、60歳になるその芸人は、自分とは40歳も離れた芸歴2年目の芸人が集まっていた若手ライブと言われるライブに出ていた!
なんとか、若手に迷惑かからないように盛り上げようとするも、どうも温度が合わないのか?から回っていた!
お客も若い女子ばかり、若手芸人の格好良さを見に来ている女子ばかりにこのおじいさん芸人は全く必要ではなかった。
それでもおじいさん芸人はなんとか自分にできる事をとがんばっていた。
しかしがんばりも虚しくおじいさん芸人がボケると受けるどころか客席からは溜め息がもれる。
一生懸命している事が、ただの空気の読めない変な人となっていく。
舞台で1人の若手がいう「何がしたいんですか?」
客席がドット受ける!
若手達は調子に乗り、芸歴40年超えるおじいさん芸人を、素人を扱うかのようにいじる。
「ちょっと黙っててもらえますか?」客席爆笑
おじいさん芸人話す。若手芸人「……はいはい」客席爆笑
客席の女子は自分の目当てのアイドル的な芸人が話す事だからとにかく笑う。
いじられ馬鹿にされてるおじいさん芸人はずっとにこにこ。
この日の舞台はみんな受けてたなかにもう1人、全く受けなかった芸歴2年の芸人がいた。
そして舞台終了。おじいさん芸人の方からみんなに挨拶してまわる。
若手芸人達は、言葉こそ丁寧であれ、このおじいさん芸人を蔑んだ目で見ている。
おじいさん芸人は気がついていてもにこにこと若手よりも頭下げて挨拶している。
1人だけ受けなかった芸人がおじいさんに挨拶。
「今日はどうもありがとうございました。またよろしくお願いします。今日は勉強になりました。僕はどうやって笑いとっていいか分からなくて、自信なくて、でもがんばってなんとか笑いとれるようになるのが夢なんです!」
おじいさん芸人「今日は面白かったですよ!あきらめずにがんばっていれば必ず笑いをとるという夢は叶いますよ」
「ありがとうございます!笑いがとれる事が僕の夢です!がんばります。」
その近くにいた。さっきまで女の子に囲まれていた芸人が「はっはっはー!おめえの夢ってそんなちっぽけな夢なの?しょぼ!はははー!だから笑いとれないんだよ!」
とそれまでにこにこしていたおじいさん芸人の顔が急に変わって、その笑ってる芸人の胸ぐらをつかんだ、
「人の夢を笑うんじゃねえ!」
そして10年後、あるトップ芸人の単独ライブに70歳のおじいさん芸人がゲストで呼ばれていた。
おじいさん芸人はなんでこんなとてつもないライブのゲストに呼ばれているのかわからないまま楽屋にいた。
そしてトップ芸人が楽屋にやってきて挨拶をした。顔はとてもにこにこしている。
おじいさん芸人は頭を深く下げたが、そのトップ芸人みるともっと頭下げていた。
「今日はありがとうございます!覚えてらっしゃいますか?あなたが10年前に僕にがんばれば笑いをとりたい夢は叶うよ!と全く受けてない僕に言ってくれて僕を勇気づけてくれました!そして僕はあきらめずにいつもにこにこしながら礼儀正しくがんばってたら夢が叶ってさらに売れました!あなたのおかげです!ありがとうございました。」
「そうですか!ははは」
おじいさん芸人のにこにこしてる顔はさらににこにこになりました。
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